「大っ嫌いな あの人‥」 シリーズ
誰でも大っ嫌いな人っていますよねぇ‥
今回はみんなの心の奥底にあるその大っ嫌いな人達を
ボクが代弁して白日の下にさらします‥
大っ嫌いな人シリーズ‥果たしてどんな人が出てくるかな~‥
とってもワイルドだぜぇ~
その34 大っ嫌いな駐車場の管理のオバはん
駅前駐車場の管理のオバはんは‥
入ってくる車の真後ろにくっついて
いつもバックオーライ オーライしてるので‥
危なくて轢かれそう‥
この前も‥
靴の先っちょを轢かれました‥
ちょっと斜めに立って誘導すれば
運転手も見やすいのに‥
そんなこと 気がつかないのか ワザとなのか
いつも運転手さんたちは冷や冷やしています‥
それに‥
時間ギリギリに駆け込んで駐車券を出すと
わざとゆっくりして‥
あ~ら ごめんなさいね‥
10秒過ぎちゃった惜しかったわね‥
でもまけない‥はい!200円追加‥
な~んて平気で言っている 憎まれオバはんです‥
こんなひとでなしのオバはんなんて
大大っ嫌いだ~‥ って
ずぅっと思っていました‥
でも‥このオバはんは
お年寄りにはその態度が違っていました‥
まるで‥人が変わったように
やさしく対応するのです‥
おじいちゃん‥
5分や10分遅れてもいいんだよ‥
あわてて転んだりしたら大変だから‥
なんてとってもやさしい‥
どうしてか と思って
知り合いの人に聞いてみました‥
なんと このオバはん‥
休みの日は老人ホームでボランティア‥
お年寄りの介護のお手伝いをしています‥
それは3年前‥
憎しみあっていたお舅さんが
末期のガンで危篤の状態‥
心では‥
“いい気味だ”‥って ほくそ笑みながら
上辺だけの介護をしていました‥
何かを 頼まれても いっさい無視し‥
下着が汚れても何日も変えてやりませんでした‥
そんなある日‥いよいよという時‥
お舅さんが 枕もとに呼び‥
ポツリとこう言いました‥
“今まで本当にありがとう‥”‥って‥‥
そんな言葉‥
予想もしなかっただけにオバはんは絶句‥
涙をこぼし‥今までのひどい仕打ちを詫びましたが‥
お舅さんは手を伸ばし 薄く目を開いて‥
“そんなことはないよ‥
とても幸せな人生だった‥ありがとう”‥って
痩せて薄くなった手を重ねました‥
それからのオバはんは 180度変わりました‥
こんな事情で‥オバはんのお年寄りへの
態度が違うのです‥
なんて嫌な意地悪オバはんんと
今まで思っていたボクの浅はかさに‥
自分のことが‥
ホントにホントに
大大大っ嫌いだ~‥‥