「私のガッコの同級生‥イラストシリーズ」です‥
学校を出ていれば 誰にでも同級生がたくさん居るはずです
そんな自分のまわりにいるもしくは卒業して遠くで活躍している
あの頃の懐かしい 同級生たちにスポットを当て
イラストを交えて綴っていきたいと思います‥
その７ きれいになったアケミさん
黒くて ちっちゃくて
メガネを掛けてたアケミさん‥
口の悪い男どもからは
いつも○ス‥メガネざる‥穴グマ‥
なんてからかわれていました
いじめも 受けたし失恋も経験し
落ち込む毎日‥
そんな気持ちを引きずりながら
社会人になりましたが‥
勤めて１年‥
アケミさんはある日考えました‥
これからは
人前ではなるべく明るく振舞おう‥って
それからはだいぶ変わりました‥
気のせいか 垢抜けてきて‥
鏡を見る時間が長くなりました‥
ある日コンタクトレンズを付け
髪を短く切りました‥
ズボンばかり穿いて地味でしたが
思い切ってミニスカートを着けてみました‥
そこには
まるで違うアケミさんがいました‥
今まで 長年掛けていた丸縁のメガネ‥
野暮ったいズボン‥
辛い日々を綴った日記帳を
袋に包んで押入れの奥に放り込みました‥
今日から あたしは変わりました‥
変わりました‥変わりました‥って
呪文のように唱え‥目をつぶりました‥
大きく開いた瞳には
ちょっと小柄だけど
光り輝く一人の女性が映りました‥
こんなに 変わってしまって会社に行くには
ちょっと不安もありましたが‥
意を決して受付を通りました‥
受付嬢は‥
えっ‥というような表情で振り返り
途中の掃除のオバサンは
びっくりしてモップを落とし‥
ハゲの次長は転びました‥
自分の机の前に立ち‥
座ろうとしたら課長が
“どっ‥ どちらさん？‥”って
隣の先輩が
“そこはアケミさんの席なんだｊけど‥”
“あんたは何者‥” って‥‥
きれいになるって
大変なことなんだなぁ～‥