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私のガッコの同級生‥その11

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             「私のガッコの同級生‥イラストシリーズ」です‥
学校を出ていれば 誰にでも同級生がたくさん居るはずです
そんな自分のまわりにいるもしくは卒業して遠くで活躍している
あの頃の懐かしい 同級生たちにスポットを当て
イラストを交えて綴っていきたいと思います‥
 
イメージ 1
その11 外国に行ってしまった ミドリさん
 
歌や踊りが大好きで 休み時間にはいつも
みんなを楽しませていたミドリさん‥
もっと 本場の踊りを見てみたいといって
アメリカに渡ったと聞きました‥
 
一人で外国に行くのも大変な勇気ですが‥
両親も よく若い娘を一人で行かせた‥と
周りもびっくりです‥
 
まあミドリさん自体が
ちょっとやんちゃで風貌も男みたい‥
両親もこの娘なら異国でも心配はないだろう‥って
高をくくったに違いありません‥
 
その後音信不通になり‥
しばらくミドリさんの消息が途絶えていましたが‥
同級会の連絡で実家に電話をした時‥
その後の行動が徐々に分ってきました‥
 
ミドリさんはなんとアフリカの
ジンバブエにいました‥
 
なぜ?‥と思いましたが
何事にも行動的なミドリさんは
実は 国際的なボランティア団体NICE(ナイス)に加入し
訓練を重ねながらアフリカ極貧地のジンバブエの
地方都市 クエクエにいました‥
 
ジンバブエは 金 ニッケル クロームなどの
産出国で有名ですが‥
経済状況は悪く 世界的な極貧国‥
子供たちを含め毎年多数の餓死者を出しています‥
 
NICEでは世界各国へ
たくさんの ボランティアが派遣されていますが‥
ミドリさんはあえてジンバブエを選んだのです‥
 
それは‥
ボランティア募集のパンフレットに載っていた
黒人の子供の写真でした‥
体はやせ細り 目が輝くように光っていましたが
とても悲しそうな瞳でした‥
 
その瞳がミドリさんに訴えていました‥
早く来て‥早く来て僕らを助けて!‥って
 
子供の光る目が‥
5才で亡くなった幼い弟の目と重なったのです‥
ミドリさんはためらわずジンバブエに旅立ちました‥
 
あれから5年‥
行動的でやさしいミドリさんは
きっと今頃 現地でたくさんの子供たちに囲まれ
歌や踊りで子供たちに笑顔や幸せを
いっぱい与えているに違いないと思うと‥
 
同級生として
とても 誇らしげな気持ちになります‥
みんなでいつも祈っています
がんばれ!‥がんばって!‥
ミドリさん‥って

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